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コロナの後遺症で抜け毛が急増!なぜ抜けるのか、さまざまな仮説や症状を解説

新型コロナウイルスは、いまだ終息する気配がありません。長引くコロナ禍の中で、後遺症に関する実態が少しずつ明らかになってきました。中でも、コロナ感染者を人知れず悩ませているのが、抜け毛の問題です。コロナに感染した患者の多くが、脱毛症状を訴えているのです。なぜコロナに感染すると、抜け毛が増えるのでしょうか。本記事では、コロナ後遺症による抜け毛の実態に迫ります。

抜け毛の原因


インフルエンザで発熱が続いた場合や、激しい腹痛などのあとも、抜け毛が増えることがあります。このように、コロナに限らず体が衰弱すると、抜け毛が増えやすいのです。とはいっても、コロナにはまだわからないことが多いため、コロナ後遺症で抜け毛が増えるとなると、不安を感じる人も多いでしょう。コロナ後遺症と、抜け毛の因果関係はまだ解明されていませんが、いくつかの仮説が立てられているのでご紹介しましょう。


抗体の影響


新型コロナウイルスに、感染した人の体の中には抗体が作られます。抗体は、ウイルスの侵入を防いでくれるのですが、中には髪の毛の毛母細胞を攻撃するものもいます。毛母細胞が抗体に攻撃されると、毛根が弱って抜けやすくなってしまうのです。このタイプの脱毛は一時的なもので、数カ月程度で回復すると考えられています。

血行阻害の影響


新型コロナウイルスに感染すると、ウイルスが血管を攻撃するために、血流が阻害されます。そのため、頭皮の中を流れる毛細血管に、十分な血液が送られず、毛根への栄養や酸素の供給が十分に行われないために、抜け毛が増えるのです。この場合の抜け毛も一時的なもので、数カ月くらいたつと自然に治っていきます。

女性のほうが多い?


新型コロナウイルスの後遺症による抜け毛は、男性より女性のほうが多いと言われています。コロナの抗体は、女性ホルモンによって活性化するために、女性のほうが多いのではないかと言われていますが、これには別の見解もあるようです。

一般的に、女性は男性よりも髪が長いために、同じ本数が抜けても、より多くの毛が抜けてしまったように見えるということです。現在のところ、本当に女性のほうが抜け毛が多いという証拠はありません。

若者に多い理由


コロナによる脱毛現象は、コロナの症状が軽い若者にも多く見られますが、その原因も抗体にあるようです。若者が重症化しにくいのは、免疫力の高い若者の抗体が、強い力を持っているためと考えられています。

若者の抗体は、コロナウイルスを撃破しやすいために、軽い症状で済むのですが、まだ力の余っている抗体が、毛根や頭皮を次の攻撃目標にするために、抜け毛が増えると見られています。若者の抜け毛も、数カ月くらいで自然治癒して元通りに回復するので、心配する必要はありません。


全体的に抜ける


病気にかかると免疫力が低下したり、体のあちこちに炎症反応が起こるために、不具合が発生します。また、体はコロナから回復することを最優先にするため、毛髪に栄養が行き届かなくなり、抜け毛が増えやすくなります。

コロナに感染すると、約2カ月後に抜け毛が目立つようになりますが、これはコロナから回復する過程と見ることもできるのです。通常の抜け毛は、額の部分だけが抜けたり、頭頂部だけが抜けたりしますが、コロナの抜け毛は、頭髪が全体的に抜けるのが特徴です。

コロナ禍のストレスで抜ける


コロナに感染しなくても、長引くコロナ禍がストレスとなって、抜け毛が増えるケースもあります。コロナ禍は、全世界を巻き込む未曽有のパンデミックです。かつて経験したことのない状況が長期間続いており、しかも終わりが見えないために、ストレスを感じている人は少なくないでしょう。また、自粛生活によるストレスも多くの人が経験しており、運動不足による血行不良なども、抜け毛が増える要因となっているようです。

ワクチンによる抜け毛もある


現在、コロナに感染しないために、ほとんどの人がワクチンを接種していますが、このワクチンが原因とみられる抜け毛も発生しています。コロナワクチンと抜け毛の因果関係は不明ですが、ワクチン接種後に、「抜け毛が増えた」と訴える人が増えているのは事実です。ワクチン接種による抜け毛は、接種後数日程度で始まります。

接種後1カ月で、頭頂部が露出するほど、毛が抜けるケースもあるということですが、現在のところ、ワクチンによる副反応と見られるものの、詳しいことはわかっていません。ワクチン接種によると見られる抜け毛は、性別年齢に関係なく発生しているようです。

まとめ


コロナ禍が長引く中、コロナ後遺症によると見られる、抜け毛を訴える人が増えています。コロナ後遺症による抜け毛は、体にできた抗体や、血行阻害の影響が考えられます。コロナ後遺症の抜け毛は、頭髪が全体的に抜けるのが特徴です。

また、コロナに感染していなくても、長引くコロナ禍のストレスや、自粛による運動不足などが原因で、抜け毛が増えるケースもあります。さらに、ワクチン接種による抜け毛も報告されていますが、ワクチンと抜け毛の因果関係は解明されていません。

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